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第11回イベント@奈良高専のひととき(March,31 2007)

2007年3月31日
kiri
admin@OpenEdu.org

目次

大津から奈良へ

実家近くのバス停に辿り着いたのは8:10であった.時刻表を見ると8:21に石山駅行きがある.しばし病院の前のベンチで待つ.昨日は実家で久し振りに兄といっしょになった.夜,四方山話をしていたのだが,教科書検定で沖縄戦の記述が書換えられたらしいことが話題に上った.実は私はつい3ヶ月前まではそもそも戦争についてはとんと無頓着であった.それがSkyperfecTVを購入してヒストリーチャンネルのLastDaysを見た後で結構考えが変った.というか,自分の知識の浅薄さに驚かされた.5500万人犠牲者のうち1000万人がソ連の死者であること,日本人の300万人の犠牲者のうち100万人が沖縄での犠牲者であること...という基本的な概数値ですら把握していなかった.また何故ドイツでソ連兵が破廉恥かつ残虐な行為を行なったのかもある意味理解できた.ただ,ヒストリーチャンネル自体,客観的で公平な意見を装っているが,アメリカ合州国の政府代弁者の一翼を担っていることも否定できないのだが....

京都から奈良への近鉄車内を入ると各シートの端が手摺りで一人分だけ分けられている.その上の窓を見ても何の記述もないので腰掛けていたのだが,どうも優先座席だったらしい.

情報工学科の隣には新しい建屋が...

近鉄郡山に着いたのは10:10頃であった.いつものようにバス停に忙ぐ.ちょうど矢田筋行きのバスがとまっていた.途中,バスの中から花見と思ったのだが,郡山城址の桜はまだ3分咲きといったところであった.情報工学科の玄関に入る.ふと右を見ると見慣れない建屋があった.後でお茶を買いに自販機まで行く途中で見たら物質化学工学科であるらしい.

演習室には本間先生と武藤さんが来ておられた.武藤さんの頭には随分とゴマシオが混ざっていた(1).時間の流れを実感すると同時にこの集りは既に歴史的なものへと変容しつつあることを痛感した.どうもはじめは誰かわからなかったんのだが,その原因の1つに「咲楽屋」という名前の作業着を来た武藤さんになじめなかったのかもしれない.武藤さんはWindows上でSqueakのデモをされていた.以前に???で発表されたビデオを再生していた.何でもFreeBSDでは,このビデオはうまく再生できないらしい(?).しばらくビデオを見る.squeakというのはもともとSmalltalkを基に作られているらしいが,さすが本家デスクトップOOPの直系だけあって,GUIの作りがスバラシイ出来であるのに感銘を受けた.ただ,OOPプログラミングについては自動車のトレース以外のデモについては見てない(というか無い(?))ので何とも言えないのだが....

本間先生はせっせと仕事に追われているという状況であった.後1週間余りで演習室の環境を仕上げないといけないらしい.もちろん私も同じ状況なのだが,私の場合はセンタの全てのマシンの立ち上げをやらないといけない状況なので本来はこのようなイベントにうつつをぬかしている立場にはないのかもしれない;-pそれにしても今の時期,どこの学校でも同じような光景が再現されているのだろうなぁと想像される.ただ,Windowsしか使わない学校が大半を占めているので少数派であることは間違いないだろう(2).サーバからリモートクライアントのメニューを選択できるのかどうかという質問をまたしてしまった.答はYesらしい.Grubで,それそれの起動メニューを用意しておき,それを配信すれば良いらしい.

  1. 武藤さんの髪の毛を見たとき,驚きと同時に自分も随分年を取ったもんだという感慨が込み上げてきた;-\
  2. 某高専のセンタではWindows環境だけで,かつ学生のメールアカウント無し&教職員もメール以外のサービス無しらしい.理由は学生は携帯メールがあるから&セキュリティを高めるためらしい.情報センタは一体何をサービスするのかという基本的な疑問抱いてしまう.少なくとも学生がその組織ドメインのメールアドレスを持たないというのは,その学校に入学していないと同義であると思うのだが...;-(

青木さんと山宮さんが来る

見知らぬ顔の人が入ってこられた.武藤さんと知り合いらしい.名刺交換する.山宮さん@Squeakプログラマであった.後で紹介があったのだが,Alan Kay氏とも交流のあるSqueakのコアな人であるらしい.武藤さんの取りはからいで,さっそくOLPCのデモをしてもらう.取り出されたPCは緑色のiMacっぽい形であるが,それより一回り小さいものであった.最初,パーマンの耳のようなアンテナを立て,無線LANで繋げようとしたのだが,あいにく演習室では無線LANは立っていなかった.とりあえず有線で繋げる.ただ,どうもプロキシの設定ができないらしく,WWWでの接続はできなかった.しかし,このPCは本来の「パーソナルコンピュータ」を*そのまま*使える形で具現化している.カメラ,ネット,スピーカ(ステレオ)が標準で付いており,音声入力を除く全てのインターフェースが`Squeak GUI'で実現できる.また,反射を押さえたモノクロディスプレイモードが用意されており,自然光の中でも文字がはっきり読み取れるようなしくみも提供されている.`Squeak GUI'はsqueak独自の言語(GUIメニュー)で行なうようであるが,それらの命令を実現しているコードは全てPythonで書かれているらしい(3).OLPCのディスプレイは反転して折畳めばいわゆる「本」のようになって,まるでPad(4)のように扱うことができる.

そうこうしているうちに青木さんがこられた.

  1. そもそもSqueakの開発者は全てPythonistaであるらしい.まぁPerlやRubyの宗派はsqueakに関わらない方が無難なようだ:-p
  2. スタートレックエンタープライズのパッドの2倍くらいの厚さであるが. ..

???でのランチはボリュームが...

予定された人が集ったので昼食に出ることに.今回も本間先生の???号で???の???に行くことになった.サンルーフを空けたドライブは結構爽快だった.???に着くとさっそく注文をする.私はうどん海老鍋セットを頼むが,うどん玉を2つ頼んだのがこれがまた結構な量であった.やはり本間先生ごひいきのお店には注意が必要だ;-)

意外な人が...

昼食を終え,演習室に戻ると間も無く,咲楽屋の社長が来られた.年の候は武藤さんと同年代のように見受けられる.再度またOLPCの廻りで人垣ができる.どうもOLPCのBIOSはOSSのものらしく,その昔Sunで使用されていたものに酷似しているらしい.関係者は一同,昔話に花を咲かせる.で,既に時間は14:00を過ぎようとしていた.発表の順番を決めているときに欧米人とおぼしき人が入出される.皆一様に名刺交換に走る.残念ながら御当人の名刺は頂けなかったが,近畿大学で教鞭を取っていらっしゃる先生らしい.見た目40代か?

RoboCup2Dのportsはdistfilesがフェッチできず

結局,私(桐山)が最初に発表することに....実はこのBOF用には一切準備していなかったが,今年度の卒研の内容と実際のportsのビルドでお茶を濁そうという魂胆であった.とりあえず,自分のPCに今年度の卒研の内容をチェックアウトする.で,ここからはDocsシステムの威力が物を言うはずであったが,Makefile.in.inIMGDIR, LISTDIR等のリソースのパスの設定が間違っていたため全てイメージファイルの変換部分でコケていた.これを修正してmake html一発でHTMLが生成できた.やはり,これは結構すぐれものだと自分でいつも思う:-)また,presenディレクトリ内でmake htmlでMagicpointのリソースを一発で生成できた.本間先生にpruneなFreeBSD環境を用意してもらった.mgpのリソースが用意できたので,やわら発表を始める.昨年度の私の研究室の卒業研究のmgpそのままであったが,まぁ,RoboCupの概要説明にはちょうどぐらいか....通り一遍の説明の後,RoboCup 2D関係のportsをチェックアウトし,make installする

# cd /usr/ports
# cvs -d :pserver:anoncvs@cvs.openedu.org:/home/pcvs co -P games \
    games
# cd games/rcssmonitor
# make install

しかし,distfilesがフェッチできない.どうもまたSorceForgeのサイトの変更があったようだ;-(ということで,仕方なくこれにて一時中断する.

Squeakの話(by mutoh)

ふたたびRoboCup

とりあえず私のサイト(5)からdistfilesをscpし,games/rcss*をinstallする.で,更にエージェントの方のプログラムはCVSに入っていないことが判明したので,卒研のバックアップサイトからscpする(6).本間先生が用意していただいたPC上でまずrcssmonitorを動かす.問題無く動作した.で,次いでエージェントを動かすもELFが見付からないエラーで全てコケる.で,しばし記憶を辿ると,バイナリな全てlinux上で作成されたものだということを思い出す.急拠,本間先生にlinux emulatorをinstallしてもらう.見事エージェントが立ち上がり,kick_offで対戦モードになった.メデタシメデタシ:-)で,ちょうど武藤さんの話も終ったので,実際のRoboCup 2Dの対戦を楽しんでもらう.kick_offをクリック後,一同,「おおー!」という歓声が上る.まぁ,何度見ても実際のサッカーの試合の忠実なシミュレーションのような感想を持ってしまう.しかし,これは人工知能プログラムなのだ.ただ,デバッグモードで御見せできなかったのが残念である(7)

  1. pis.elm.toba-cmt.ac.jp
  2. 実は運の悪いことに卒研のサイトは御亡くなりになっていたので,そのバックアップサイトからのコピーになった.事前にバックアップを取っていて良かった^_^;
  3. これは単に私が覚えていなかっただけ;-p

本間研の学生研究の話(by honma)

Squeakを囲んで

まだ桜が...の郡山城址の散策